散骨の費用相場(海洋散骨の代行・合同・貸切)

海洋散骨の料金表は「◯万円〜」という書き方が多く、粉骨が別料金だったり、乗船する人数で追加がかかったりします。このページでは、当サイトに掲載している255社の公式料金から、種類ごとの総額を集計しました。

粉骨(ふんこつ)遺骨を、骨と分からない粉状に砕くこと。海に撒く前に必ず行い、散骨の料金に入っている業者と別料金の業者があります。

総額の中央値は、代行散骨5.5万円、合同散骨14.3万円(2名乗船)、貸切散骨22万円(4名乗船)です。表示価格に足される費用と、総額の安い業者もあわせて載せています。対象は海への散骨で、山や樹木葬は含みません。

海洋散骨は代行・合同・貸切の3種類

海洋散骨の費用は、家族が船に乗るか、船を貸し切るかで決まります。総額の中央値は代行散骨がいちばん安く、合同散骨、貸切散骨の順に上がっていきます。

代行散骨
遺骨を送って任せる・乗船なし
総額の中央値(204社)
5.5万円
最安 1.7万円最高 27.5万円
表示価格の中央値と総額の中央値は同じです
合同散骨
複数の家族で同じ船・2名乗船
総額の中央値(49社)
14.3万円
最安 8万円最高 27.5万円
表示価格の中央値より +5,500円(追加の乗船・粉骨)
貸切散骨
船を1家族で使う・4名乗船
総額の中央値(154社)
22万円
最安 9.8万円最高 57.2万円
表示価格の中央値と総額の中央値は同じです

色の帯は、安い方から25%〜75%の業者が入る範囲です。縦の線が中央値を示します。

種類家族の乗船船日程掲載業者
代行散骨乗らない業者が手配業者が決める238社
合同散骨乗るほかの家族と同じ船業者が決めた日から選ぶ68社
貸切散骨乗る1家族で使う家族の都合で決める207社

代行散骨は業者が家族の代わりに撒く

代行散骨は、遺骨を業者に送るか預けて、スタッフが家族の代わりに海へ撒く方法です。家族は船に乗らず、散骨した日時と場所は散骨証明書で知らされます。

合同散骨は複数の家族が1隻に乗り合う

合同散骨は、同じ日に散骨する複数の家族が、1隻の船に乗り合う方法です。日程は、業者があらかじめ決めた日から選ぶ形です。家族が立ち会えるうえ、船の代金をほかの家族と分けるので、貸切散骨より安く収まります。

貸切散骨は1家族で船を借りる

貸切散骨は、1家族で船を借りて撒く方法です。日程を家族の都合に合わせやすく、ほかの家族に気をつかう必要もありません。その代わり船を1隻借りる費用がかかるため、3種類の中でいちばん高い種類です。

業者によって呼び方が違う

  • 代行散骨:委託散骨、代理散骨
  • 貸切散骨:チャーター散骨、個別散骨

散骨の方法ごとの費用の目安については、記事「海洋散骨の費用はいくらくらいですか?」も参考になります。

散骨は埋葬とは別の方法で、粉骨して沖合で撒く

厚生労働省は、令和2年度の厚生労働科学特別研究の報告書をもとに、散骨のガイドラインを公開しています。そこでの散骨は、墓地埋葬法が想定する埋蔵や収蔵とは別の方法という位置づけです。

厚生労働省のガイドラインが散骨事業者に求めていること

  • 遺骨を、形が分からない粉状に砕く
  • 海岸から一定の距離以上離れた海域で撒く

どの種類でも粉骨が必要なのはこのためです。粉骨が料金に入っているかどうかで、同じ種類でも総額が変わります。

参照:厚生労働省「散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け)」(確認日:2026年10月10日)

代行散骨が多いと答えた業者は9社中66.7%、乗船する散骨が約6割という業者もあり、どちらか一方が主流とは言えません。

業者側の調査と実績

66.7%「同行よりも代理散骨が多い」と答えた散骨会社(9社中)
約60.6%シーセレモニーの年間1,420件のうち、乗船する散骨(貸切と合同)

参照:PR TIMES(やさしい海洋散骨・2021年の全国散骨会社調査)(確認日:2026年10月10日)

参照:PR TIMES(海洋記念葬シーセレモニー・2025年8月20日発表)(確認日:2026年10月10日)

9社の調査を行った会社は、都市部では同行を希望する人が多い傾向があると説明しています。そのうえで全体では、費用を抑えたい、船酔いが心配、高齢で同行が難しいといった理由から、代理散骨が多いとしています。どちらの数字も業者側の集計で、全国の総数ではありません。

費用を抑えたい人や乗船が難しい人は代行散骨、見送りに立ち会いたい人は合同か貸切、という分かれ方です。

当サイトの掲載255社で、種類ごとに扱う業者の数

238社代行散骨
207社貸切散骨
68社合同散骨

合同散骨は扱う業者が少なく、出航する港で絞ると選べる業者はさらに減ります。

代行散骨の費用相場は総額5.5万円前後

代行散骨の総額は、中央値が55,000円です。半数の業者が44,000円〜77,000円に収まり(204社)、最も安い業者は16,500円、最も高い業者は275,000円でした。

総額には、粉骨と、業者が用意する送骨キット・送料を含めています。代行散骨の342プランのうち242プランは、粉骨が料金に入っていました。

送骨キット遺骨を業者へ郵送するための箱や梱包材のセット。代行散骨で、遺骨を持ち込まずに預けるときに使います。

代行散骨の総額が安い業者

業者総額表示価格粉骨出航地
1Maire(心音)1.7万円1.7万円込み東京・神奈川(ゲートブリッジ・ディズニーランド・羽田空港・海ほたる等が望める海域)
2みらい散骨1.8万円1.8万円込み東京湾(東京ディズニーランド沖・羽田空港沖)・南房総市沖(館山)
3まごころ散骨・粉骨1.8万円1.8万円込み東京湾北部(幕張沖〜海ほたる中央付近)・横浜沖(ベイブリッジ沖)ほか2か所
4散骨の平安堂1.8万円1.8万円込み東京湾(沖合4km先)
5KIZUNAプロジェクト2万円2万円込み全国から送骨

代行散骨の業者をすべて総額の安い順に見る

合同散骨の費用相場は2名乗船で総額14万円前後

合同散骨の総額は、2名が乗船する条件で中央値が143,000円です。半数の業者が132,000円〜170,500円に収まり(49社)、最も安い業者は80,000円、最も高い業者は275,000円でした。

合同散骨の92プランのうち54プランは、料金に2名分の乗船を含んでいます。3人目からは、1名ごとに追加がかかります。

合同散骨の総額が安い業者

業者総額(2名乗船)表示価格粉骨出航地
1ライフサポートするが8万円8万円込み駿河湾・御前崎沖ほか1か所
2マリン企画8.8万円8.8万円込み唐津湾沖(佐賀県)・福岡県・長崎県の海域(対応可能)
3海洋散骨のAクルーズ8.8万円8.8万円込み大阪湾・神戸・西宮・垂水ほか2か所
4やまきの海洋散骨9.9万円9.9万円込み沼津港をはじめ駿河湾全域
5供養ギャラリーしのぶ 海洋葬9.9万円6.6万円別 2.2万円鹿児島湾(錦江湾)・桜島フェリーターミナル(鹿児島市側)ほか2か所

合同散骨の業者をすべて総額の安い順に見る

貸切散骨の費用相場は4名乗船で総額22万円前後

貸切散骨の総額は、4名が乗船する条件で中央値が220,000円です。半数の業者が168,500円〜275,000円に収まり(154社)、最も安い業者は98,000円、最も高い業者は572,000円でした。

貸切散骨の501プランのうち375プランは料金に4名以上の乗船を含み、4名なら追加はかかりません。料金に含む人数が公式に書かれていないプランも96プランあり、人数ぶんの追加を見積もりで確かめる必要があります。

4名は、業者どうしを同じ条件で比べるために当サイトがそろえた人数で、統計ではありません。

貸切散骨の総額が安い業者

業者総額(4名乗船)表示価格粉骨出航地
1まごころ海洋散骨(蒼コーポレーション)9.8万円9.8万円込み公式に記載なし
2伊豆凪 海洋散骨9.8万円9.8万円込み下田港沖
3佐世保海洋散骨シーハーモニー9.9万円6.6万円別 3.3万円佐世保九十九島を通って佐世保沖合・佐世保市鹿子前町(係留地)
4大分散骨「虹の架け橋」(てるまる25)9.9万円6.6万円別 3.3万円大島・鶴見崎周辺(大分県佐伯市)
5東京ベイメモリアル9.9万円9.9万円込み一之江マリーナ(東京都江戸川区西瑞江3丁目・新中川河川敷の暫定係留所。一之江駅から徒歩5分)

貸切散骨の業者をすべて総額の安い順に見る

表示価格に足されるのは粉骨と乗船人数

業者の料金表の金額には、粉骨や乗船人数の追加が入っていないことがあります。総額の中央値は、表示価格の中央値より次の金額だけ高くなりました。

総額の中央値と表示価格の中央値の差

+5,500円合同散骨(2名乗船)
+0円貸切散骨(4名乗船)

粉骨が別料金なら3.3万円前後を足す

粉骨を別料金にしている業者50社の粉骨料金は7,700円〜55,000円で、中央値は33,000円でした。

粉骨だけを頼む料金と、乾燥・2柱目で足される費用を見る

粉骨が料金に入っているプランの割合

代行散骨71%(242/342)
合同散骨48%(44/92)
貸切散骨65%(325/501)

()内はプラン数。掲載業者の公式サイトの料金表から集計

乗船人数の追加は1名1.1万円前後

料金に含まれる人数を超えた乗船は、1名あたり中央値11,000円です(公式に金額を載せている110プラン)。安いプランで4,400円、高いプランで44,000円でした。内訳は合同散骨31プラン、貸切散骨79プランです。

代行散骨で送骨キット・送料を別に払うのは5社

代行散骨を扱う238社のうち、送骨キットや送料を別料金にしているのは5社です。ほかの業者は公式サイトに別料金の記載がなく、代行散骨は表示価格がほぼそのまま総額になります。別料金の業者は、その金額を足して総額を出しました。

土日祝・献花・会食は総額に入れていない

見積もりで日程とオプションを伝える

土日祝の追加料金、献花の追加、会食などのオプションは、業者ごとに有無も金額も違います。見積もりのときに日程と希望のオプションを伝え、それを含めた総額を出してもらうと確実です。

見積もりに含まれない追加料金の項目と、キャンセル料がかかる時期の違いは、海洋散骨のトラブルと防ぎ方の記事で業者ごとに比べています。

種類を変えると総額は数万円単位で変わる

種類を変えたときに下がる総額(中央値)

-77,000円貸切散骨を合同散骨にする
-88,000円合同散骨を代行散骨にする

費用をいちばん大きく動かすのは、乗船するかどうかと、船を貸し切るかどうかです。

同じ種類の中でも、半数の業者が収まる幅は代行散骨で33,000円、合同散骨で38,500円、貸切散骨で106,500円あります。種類を決めたら、次は業者を総額で並べて比べる段階です。

業者一覧で総額を比べる

契約は書面で、散骨後に証明書を受け取る

厚生労働省のガイドラインが散骨事業者に求めていること

  • 契約を文書で結ぶ
  • 費用の明細書を契約書に添付する
  • 散骨のあとに散骨証明書を交付する

参照:厚生労働省「散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け)」(確認日:2026年10月10日)

申し込みから散骨までの流れ

  1. 見積もりを取る(種類、乗船人数、粉骨の有無を伝える)
  2. 書面で契約し、費用の明細書を受け取る
  3. 遺骨を業者に預けるか、送骨キットで送る
  4. 業者が遺骨を粉骨する
  5. 散骨する(乗船して撒くか、業者が代わりに撒く)
  6. 散骨証明書を受け取る

乗船する散骨は当日に港へ集まり、代行散骨は遺骨を送ったあと業者からの報告を待つ流れです。

業者を選ぶときは明細書と証明書を確かめる

見積もりの金額に入っているか確かめる費用

  • 粉骨の料金
  • 乗船人数の追加分
  • 送骨キットと送料(代行散骨で遺骨を送るとき)

この3つを見積もりの段階で確かめると、契約後に総額がずれるのを防げます。当サイトの掲載255社のうち、散骨証明書の発行を公式サイトに書いている業者は233社でした。

総額は公式の料金表だけで出し、記載のない費用は足さない

当サイトの総額は、公式サイトに書かれている金額だけを足して出しています。足す金額が書かれていない業者は総額を出さず、表示価格に「〜」を付けて載せました。

総額の計算方法

  • 総額=公式サイトの表示価格(税込)+乗船人数の追加分+粉骨(別料金のとき)+送骨キット・送料(代行散骨で業者が用意するとき)
  • 乗船人数は、合同散骨を2名、貸切散骨を4名で計算します。
  • 粉骨は遺骨1柱分(7寸の骨壺)の料金です。
  • 土日祝の追加料金・献花の追加・会食などのオプションと、キャンペーンの割引は入れていません。
  • 税抜で表示している業者は、税込に直して載せています。
  • 税込・税抜の表記がない業者は、公式サイトの表示価格のまま載せています。
  • 相場は、業者ごとに種類ごとのいちばん安いプランを1件ずつ集計しています。プランの多い業者に引っぱられないようにするためです。

料金を確認した日は、各業者のページに載せています。

まとめ

このページのまとめ

  • 総額の中央値は、代行散骨5.5万円、合同散骨14.3万円(2名)、貸切散骨22万円(4名)
  • 表示価格に足されるのは主に粉骨と乗船人数で、粉骨が別料金なら中央値33,000円が加わる
  • 同じ種類でも、半数の業者が収まる幅だけで貸切散骨は106,500円の差がある
  • 契約は書面で結び、費用の明細書と散骨証明書を受け取る

近くの港から出る業者は地域のページで、全国から頼める代行散骨は業者一覧で、総額の安い順に比べられます。